【人類の未来】 ヒト受精卵のゲノム編集について考える。
こんばんは、あやかんぼ(@plantpeaceful) です。
今日からは今までとは路線を変えて、生物学、遺伝学などなどのお話もしていこうと思ってます(^^)/
今日のテーマはこちら
「ヒト受精卵のゲノム編集について」です。
最近ニュースでも取り上げられていたので、知っている人もいるかもしれませんが
中国の研究者がヒト受精卵のゲノム編集を行い、世界で初めて遺伝子改変が行われた赤ちゃんを誕生させました。
産まれたのは双子の女の子。エイズウイルス(HIV)の感染防止目的で遺伝子改変が行われたそうです。この二人には何の罪もありませが、今後注目の的となるでしょう。
このニュースを知った時のあかかんぼのツイートがこちら↓
ゲノム編集の双子誕生か、中国 受精卵改変と報道 | 2018/11/26 - 共同通信 https://t.co/S2L93Od0Qo
— あやかんぼ (@plantpeaceful) 2018年11月26日
まじか。中国やりよった。
実を言うと、1、2年ほど前から中国ではヒト受精卵のゲノム編集が研究目的で行われていました。もちろん、子宮には戻さずに、間違えても赤ちゃんになることはないように研究されていました。
このような研究だけでも、結構批判があったので
流石にゲノム編集された赤ん坊は産まれないだろ~な~
って思っていたのですが、あやかんぼの予想が外れました( ;∀;)
倫理観の変遷
今からするお話は、時代による倫理観の変化についてです。
1978年(今から約40年前)にIVF(体外受精)によってルイーズ・ブラウンさんが産まれました。当時は、「試験管ベビー」と呼ばれ安全面や倫理的な問題と多くの議論がされていました。もちろん、このことに対し祝福の声もありました。
今はどうでしょうか?
現在日本では17人に1人が「体外受精」で生まれています。
そして、ルイーズ・ブラウンさん(世界初の体外受精児)を生み出した、ロバート・エドワーズ博士は2010年にノーベル生理学・医学賞を受賞されています。
つまり!時代によって倫理観は変化していく!
もしかすると、数十年後にはゲノム編集がヒトに対して当然に行われていることだって考えられると思いました。そして、1997年に放映されたSF映画「ガタカ」のような世界が現実的になるかもしれません( `ー´)ノ
☝昔の映画感はあるけど、みるべき名作。
なぜ、ヒト受精卵のゲノム編集をやってはいけないの?
実は、ヒト受精卵ゲノム編集には問題点があります。
私がただ単純に「受精卵のゲノム編集に賛成しているわけではないよ!」ってことは言っておかないといけないので、お話します('ω')
今回中国で産まれた赤ん坊にはCRISPR-Cas9(クリスパーキャス9)というゲノム編集技術が使用されています。
この技術は少し教えれば高校生でもできるような、簡単な手技でゲノムが編集できるとあって現在様々な研究に用いられています。
今までのゲノム編集って何世代もかけ合わせることによってしか生まれなかったので、とっても時間・労力・コストがかかっていました。
しかし、この技術のお陰で1世代で簡単にゲノム編集が可能になったのです!
こりゃすごい!
多分、この技術の開発者はのちのちノーベル賞を取るね~
しかし!!!!
このゲノム編集、実は100%ではありません。
ゲノム編集ってイメージこんな感じで行われています↓
指定された遺伝子配列をチョキーン!って切る感じ。
このチョキーン!が本当に切りたい遺伝子配列ではなくて
よく似た遺伝子配列をチョキーン!してしまって、編集されていまうことがあるのです。
つまり、目的の遺伝子も改変されますが、本当は変わるべきではない遺伝子が改変されることになります。
徐々にゲノム編集の精度は上がってきてはいるようですが
まだ100%ではない!
ということを知っておいて欲しいです。
これが、今のゲノム編集の欠点であって
今回ヒト受精卵のゲノム編集に問題があるとされる一つの要因です。
(デザイナーベビーうんたらかんたらとか、次世代に受け継がれるうんたらとか、差別がうんたらとか色々あるけど今回は省略してます。)
この欠点をクリアし、100%のゲノム編集が可能となった「その時」
その時の人類がどのような倫理観をもっているのかによって、その先(未来)が変わってくると思います。
果たして人類の未来はどうなるのか・・・できればタイムトラベルしたい気分~
今日のお話は、私いち個人としての考え方なので、色んな考え方があって良い内容だったかなと思います。ご意見あれば、是非よろしくお願いします(^^)/
できれば多くの人と一緒に「人類の未来について」考えたいな~って思ってます。
ではでは、今日はこの辺で~
↓ブログ村ランキング参加しています。